中古マンション選びではスタートの土台づくりが肝心
中古マンションのメリットを活かして上手に手に入れるにはどうすればいいのでしょうか。消費者の立場になって、中古マンション購入までを順序立ててみましょう。―中古マンション購入の流れは図表3にあるとおりです。
住まいもそうですが、何事も基礎、土台が肝心です。マンション選び、マンション購入においても、ステップ1にあるように、希望条件を整理して、基礎を固めておくことが重要です。
それもひとりだけ勝手に走り出したのでは、途中で家族間の齟齬が生まれて空中分解ということもあります。家族でよく話し合って明確に目標を定めておきたい。
その目標を実現するために、自分たちの条件が整っているかどうか、それを確認するのがステップ2、3になります。
手元に用意できている頭金がいくらあり、自分たちの年収などの条件からいくらまで住宅ローンを組めるのかをはじき出して、購入可能額を算出する。ただし、住宅取得には仲介手数料、ローン事務手数料、税金など各種の諸費用がかかります。取得価格の5%から10%程度は見ておく必要があるので、その点も考慮しながら購入可能額を算定しなければなりません。
そして、その購入可能額の範囲で希望を叶えることができるかどうか、ネットなどで相場を調べてみる。実行可能ということであれば、ステップ4に進むことになりますが、難しい場合には、親などから支援を仰げないか、多数の保険などに入っていれば見直せないか、家計の節約をもう一段進められないかなどを検討してみるようにする。
それでもかなり厳しいようでしたら、ここはいったん踏みとどまって、自己資金を増やす努力をする、年収が増えるのを待つといった勇気ある撤退もありでしょう。多少のことはなんとかなると猪突猛進するのは蛮勇というものでしょう。
次回に続きます。